Vol.7 仮想現実セカンドライフ(Second Life) VS 超現実趣都アキバ【その1】

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
今回は、米国で急激に巨大化しているセカンドライフ ( Second Life )とビジネスチャンスについてナビゲートします。

 

セカンドライフとは ゲーム? コミュニティー? SNS?

 セカンドライフとは、プレイヤー自身がバーチャル世界を作ることに参加できるオンラインゲームです。まもなく日本語版のオープンが予定されており、バーチャルの世界を飛び越え現実社会に多大なる影響を与える可能性を秘めています。
 すでに世界中で毎日1万人以上のプレイヤーが参加しており、現実世界のあらゆるもの、もしくは仮想世界にしかありえないもの、さまざまなものが作られ、そこで暮らすことができます。

 と、ここまでは今までに存在したオンラインゲームの域です。

  しかし、セカンドライフのバーチャルな世界で遊ぶことに満足できなくなった参加者は、自由にアバターをデザインし、クルマなど作り、ビルをたて、さまざま な活動をしています。文字と写真だけのSNSやコミュニティーとは違い、3D世界で歩き、暮らし、リアルタイムなコミュニケーションを体験しています。

  仮想ではなく、現実にさまざまなビジネスも成立しつつあります。まだ始まったばかりのセカンドライフには、まだまだ未開拓なビジネスが多く存在し、そのビ ジネスの可能性は起業家の方であれば創造できることとおもいます。興味ある方は無料のタイプもありますので、ぜひ体験してみてください。

 

リンデンラボ社のセカンドライフによるビジネスモデル

 セカンドライフ内の土地の販売と通貨になります。

  参加者は、セカンドライフ内で作ったものを販売することができ、そこで得た収入を現実のお金に換金するとこができるのです。しかし、そのためには土地が必 要ということになります。リンデンラボ社は一種のレンタルサーバー的な収益モデルになります。参加者は、土地を手に入れて家賃収入を得ることも、映画館や ライブなどの入場料をとることもできます。通貨は実際にドルにエクスチェンジでき、その差額もセカンドライフの収入となります。現在のネット上のマイルや ポイントなどと同様の収益モデルになります。

 当然、人 の集まるところには広告ビジネスやPR活動が成立しており、日産、トヨタ、IBM、DELL、ロイター、ナイキ、アディダス、ソニー、BMGなどすでにさ まざまな企業が土地を買い店舗を構えて、ブランド戦略や実際のオンラインショッピングと連動させたサービスも展開している。その逆に、今度はセカンドライ フ内で生まれたものが、現実世界で商品化されはじめてすらいるのです。

 これは、2ちゃんねるのアスキーアートやブログの小説化などの動きに似ています。

 

ビジネスチャンスの多様性

 実際にセカンドライフで売れているのは「衣類」が90%をしめている。これはアバターを活用したコミュニティーでは定番のバーチャル商品です。

 バーチャルな存在である登場人物、つまり自分を表現する一番の方法であり、コミュニケーションのきっかけとなるアイテム。「願望は目から」という言葉もあるが、人の持っているモノをみると欲しくなる。このスパイラルが展開される。

 バーチャルの世界には、天候の話やどこに住んでいるという通常の会話は関係ない。「外見」と「今いる場所:目的」が重要になる。
 この「場所」という要素がセカンドライフのビジネスを多様化させる源泉と考えられます。

 

ここが今までと大きく違う!「人が人を呼ぶ仕組み」

 バーチャルな世界でも現実な世界でも同様のことですが、人が集まっていると覗きたくなるのが人の心情。
しかし、現状のネットでは、アクセスするホームページにどのくらいの人が集まっているのかはわからないが、セカンドライフでは人が集まっている店舗なのかは「視覚」で理解できる。そのため、セカンドライフでは、「サクラ」というビジネスモデルが多く存在する。

  例えば、店舗内に椅子が設置してあり、一定期間座っていると報酬が得られる。また、ダンスパットというモノにのるとアバターが踊りだし、一定期間踊ると同 様に報酬がもらえる。つまり、その場所に「来させる」「居させる」が重要で、クリックインセンティブと同様の収益、集客モデルが存在していおり、人が多く 居る場所で企業がPR活動などを展開している。

 

ネット広告ビジネスとセカンドライフ広告のポイント

 ナショナル系のメーカーはさまざまなネット広告を出している。例えば「ナイキ」などは商品を疑似体験させることを役割としている企業も多い。

 実際にセカンドライフ上ではクルマメーカーによるセカンドライフ上での移動としての3Dクルマの販売やアディダスは3D衣裳としてのシューズ販売など実施し、擬似購入、擬似体験させているのだ。

  すべての業界がセカンドライフ上で有効なブランディングを実施するためには、さまざまな工夫が必要になる。日本の広告市場ではテレビCMなどが大きなメ ディアシェアとなり、業種では、飲料、自動車、化粧品などメーカーが多く、ネット広告では不動産、人材サービス、そしてすべてのメディアに共通して金融系 の広告が多くを占めます。飲料メーカーや不動産メーカーなどは、疑似体験させるような効率的なプロモーション活動が多く、この点が自動車や衣類とは異なる と考えられます。

 人が集まるスペースでの看板掲載以外に、自社で人の集まる商品やイベントを企画し、そこで商品説明やキャンペーン告知を展開するなど創意工夫が必要なジャンルも存在すると考えられる。

 日本版セカンドライフは、まだ始まっていません。準備をするのは今からでも遅くはないでしょう。

 従来の「ゲーム広告」枠ではなく、さまざまな広告ビジネスをはじめ、3Dアイテムの販売など、一攫千金も夢ではありません。

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