Vol.9 進化・変化する街「秋葉原」のまちづくりビジネス

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
土地企画整理事業で大きく変化した秋葉原、街全体が意見を交わし、さらに進化していく中心の計画を担う千代田区まちづくり推進部地域経営担当課 佐藤 彰氏に変貌する秋葉原の今後の計画についてお話を聞きました。

秋葉原と千代田区まちづくり推進部の関係を教えてください。

佐藤氏

土 地企画整理事業として、かつての「やっちゃ場」「秋葉原貨物駅」周辺が売りに出た際にこのままでは、秋葉原がバラバラになってしまう可能性があると考え、 千代田区の地区計画として開発のあり方を「地元企業・住民」「開発関係者」「区」が三位一体で話し合う場を作りました。

 

現在までの取り組みを聞かせてください。

佐藤氏

歩 行者の歩きやすいネットワーク作りに取り組んでいます。まだ100%完成はしてはいませんが、さらに人が東西に移動できるようにすることを目指し、「秋葉 ブリッジ」など新規の開発会社も地域に加われた形で進行、駅周辺のバリアフリーで歩ける歩道やたまれるスペースの確保など取り組んでいます。

くわしくは、秋葉原駅付近地区の開発動向を見てください。

 ● ダイビル(2003年5月~2005年3月)

 ● UDX(2003年8月~2006年3月)

 ● つくばエキスプレス秋葉原駅(2005年8月)

 ● ヨ ドバシカメラ(2003年10月~2005年9月)

 ● TOKYO TIMES TOWER(2002年6月~2004年9月)

 ● 神田消防署(2001年10月~2004年6月)

 ● 市川・カンブンドーヤマギワ共同ビル(仮称)(2006年1月~2007年9月)

 ● 歩行者デッキ(アキバブリジ)

 ● 東西自由通路(2005年8月開通)

 ● 秋葉原駅東口広場

 ● インテー時秋葉原ビル(2004年3月~2005年11月)

 ● AKSビル(2003年10月~2004年10月)

 ● 富士ソフトABC(2004年8月~2007年1月)

 ● 秋葉原8街区ビルマキシマム・三菱地所(仮称)(2006年1月~2007年4月)

 ● TX秋葉原駅開発ビル阪急電鉄ホテル(2006年3月~2008年3月)

駐車場が少ないと言われていた秋葉原にも新たに1800台の駐車場が新設されました。

まだまだ、これから完成する施設やビルもたくさんあります。

 

まちづくり推進部の今後の取り組みを教えてください。

今 までの行政のやり方では、街の回転の速さについていけないため、全国に先駆け新しい「タウンマネージメント」を推進していきます。中心市街地活性化法が改 正され、中心市街地基本計画に抜本的に変わります。行政ではできなかったことや、街としてできなかったことをなどの問題点を解決して推進していきます。

秋葉原には「個性が強い人が多く、みなさん、一番であることが好きな方が多い」ので、非常に積極的に参加していただいています。

勉強会を実施し、その活動は法人の設立やNPOを作ることなど検討しており、組織を設立の準備をしております。清掃、広告、観光など行政の方としても普通の組織でなく、お墨付きの組織として取り汲んでいきます。

秋葉原で公益性のある事業であれば、まちづくり推進部までぜひご相談ください。

 

取材を終えて

  秋葉原の強さはここにあるのだと感じました。秋葉原の駅周辺の開発に際し、地域と組んで開発事業者が共同で展開していく街は珍しいことと思います。六本木 ヒルズなどの商業施設とショッピング街を併設した開発でなく、インフラ(歩く)という基本と新たなショッピング街でなく、古くから秋葉原で営んでいる家電 店などを活かす工夫。まさに新旧が入り混じる秋葉原らしさが残っており、アキバらしさを生かした開発ではないでしょうか?

また、近年には大型のホテルが完成します。

今まで観光のメッカでもあった秋葉原ですが、宿泊施設の乏しさは問題視されておりました。今後、ますます不夜城になる可能性が高くなってきています。

 

【取材先データ】

千代田区 まちづくり推進部 地域経営担当課 佐藤 彰
  〒102-0074
  千代田区九段南1-6-17 千代田会館2階
  電 話 03 – 3264 – 2111 内線88231
  FAX 03 – 3264 – 4792

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