英語プレゼンのコツ

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
英語を日常的に使 うビジネスパーソンにインタビューしてみました。

 

お話を伺った方

大手化学メーカー勤務 K氏(43歳)
海外営業部 アジアパシフィック向けマーケティング営業マネージャー
英語でのビジネス暦20 年(アメリカ駐在経験あり)

 

 

内藤:普段どんな英語コミュニケーションをとっていますか?

 

K氏:海外出張が多いので、出張先で英語を話すことが多いですね。内容は、時事のような一般的なこと、会社の状況、戦略が主です。プレゼンテーショ ンもボリュームはさほどありませんが、数多くやっています。

 

内藤:何かを説明する場面が多いということですね。どんなところが注意ポイントですか?

 

K氏:私はオーストラリア・東南アジア担当で会う相手の国籍もさまざまですので、異文化を意識することが大切だと思います。その国その国のビジネスのや り方、意思決定のプロセス、労働環境、宗教を理解する、違いを認識する、ということです。人事の頃、異文化コミュニケーションや平等についてのレクチャー を受けたことが今役立っていると思います。あと、「日本は」と言い過ぎないように注意しています。比較し過ぎると印象が良くないですから。

  プレゼンテーションは、基本は日本語と一緒です。「えーと」が多い人は英語になっても余計な言葉が多いし。私の場合、オーディエンス(聞く人)はすでに知っ ている相手ということもあるし、ミーティングの中でのプレゼンが多いので、余り構えずにやれます。

 

内藤:英語でのプレゼンは苦手な方も多いのですが、何がポイントですか?

 

K氏:私は、自分で話す中身がしっかり分かってから楽になりました。自分自身が経験を積んで深く理解したつもりになっていないと、質問受けたときに 頭が真っ白になってしまいます。

内藤:英文メールはいかがですか?

 

K氏:大した数では有りませんが、日常的に読み書きします。結構事務的で要点だけを書きます。相手の名前は、打ち解けた関係になればファーストネー ム。アジア人だと、日本語の「さん」に慣れていますので、チャイニーズでも「Chin-san」などにして、お互い「さん」付けでやり取りしていますよ。 今でも書きたいことを書けないもどかしさはあります。仮定法とか完了形は、難しいですね。

 

内藤:何か英語コミュニケーションで失敗談はありますか?

 

K氏:たくさん(笑)。アメリカ駐在時は、毎日失敗していました。車のディーラーに電話して担当者に取り次いでもらうのに、たらい回しされること5人。 田舎で日本人に慣れていないから、私のジャパニーズ・イングリッシュは理解不能だったみたいです。発音やイントネーションは大切ですね。

  それから、気をつけているのは「分かったふりをしない」ということ。日本人は、ついついやってしまう。「Yes, Yes,Yes」で最後にSorry, I don’t understand」みたいな。「わからない」と言えば、言い直してくれるし、表現も変えてくれる。最後の最後に「全然通じてなかった」というのは、相 手を侮辱することになります。やってはいけないですね。

 

内藤:英語コミュニケーションで目標や目指したいもの、ってありますか?

 

K氏:正確な英語と気の利いた表現ができるようになりたいです。慣用語や格言を、一夜漬けではなくプレゼンで盛り込むとか。一夜漬けって相手に分 かってしまいますからね。目指したい有名人は、カルロス・ゴーン氏やソニーの出井氏。凄いと思いますね。自分で自分を笑ってしまうなど、照れは他人が見れ ば見苦しいし余計です。誰が相手でも怖気ない態度が取れるのが私の目標でしょうか。

 

内藤:最後に、これから英語コミュニケーションを極めたい方へ一言お願いします。

 

K氏:「外人としゃべって、通じるかどうかやってみろ」です。勉強もいいけれど、アウトプットできなければ、ゼロと同じ。ビジネス英語は場数が必要 です。

 

内藤:今日はお忙しいところ、ありがとうございました。

 

 インタビューを終えて

 K氏は、入社直後のTOEICは500点だったそうです。それが海外駐在前に850点と脅威の伸び。ご自身で一生懸命勉強されたというより、仕事 で日々使っているうちにスコアもアップしたようです。

 印象に残ったのは、「中身が必要」と何度かおっしゃったこと。「英語はツールに過 ぎない。英語だけ上手くても、仕事は出来ない」とのことです。温和な印象のK氏には、英語を共通語として何カ国もの顧客と付き合いを重ねながら、しっかり と営業実績を上げている自信が滲み出ています。

 

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