知的財産:Vol.48 特許登録できる『スター商品』誕生のセオリー

知的財産
日本では昔から、新しいアイデアを商品化して大企業にまで成長した企業は数限りなくあります。例えば、HONDAにしても、最初は自転車にエンジンを付けたところからスタートです。では一体、大企業にまで成長できるようなスターととなるアイデアは、どこからどんな風に生まれてくるのでしょうか?そのあたりのセオリーを説明していきます。

そもそもアイデアの出発点は?

 実用的なアイデアが思いつくシチュエーションは、大きく分けて2つあると思います。まず1つは、普段の生活の中や仕事の中での「困った!」を出発点とするものです。そしてもう1つが、「願望の実現」です。こんな物があったらすばらしい、そんな想いです。

 

「困った!」から始まる

 多くの実用的で商売的に成功するアイデアの多くは、普段の生活の中や仕事の中での「困った!」から生まれています。日頃不便に感じている部分を、何とか改善したいという想いを持ち、いろいろに興味を示す中で、ふと思い浮かぶものなのです。例えば、曲がるストローや、爪切りの爪が飛ばないようにするカバー等は、その典型でしょう。また、業務上の「困った!」を解決する、お店でトレイにコインを載せるだけで簡単且つ正確に集計が出来るコイン・カウンター(硬貨収納・計算器)等もあります。

 

 

願望の実現

 人の願望には、大から小までさまざまですが、ライト兄弟の空を飛びたいという願望から、お母さんに苦労を掛けさせたくないという願望まで、いろいろな願望がアイデアの原点になっています。ダイエット関係の商品が山のように開発されていますが、女性の「ダイエット」への想いは、新しいアイデアを生む今日直な力になっていると思います。また、「苦労を掛けさせたくない!(楽をしたい・・・手を抜きたい!)」というのも、人間にとっては非常に強い願望ではないでしょうか。このような強い願望の実現のために、新しいアイデアが浮かんでくるのです。例えば、灯油の給油ポンプやシャチハタ社のゴム印自体にインキを含浸させてなつ印できる印鑑等いくらでもあります。

 

時事の話題の中にアイデアの芽が隠れている

 上記はいずれも身の回りの課題を解決することを出発点にしていますが、情報化の時代の中で、すぐ身近な課題だけを着眼点にする必要はありません。ニュース記事の中で課題が投げかけられ、その解決に頭をフル回転させることで、ビジネスチャンスに結びつくアイデアに辿り着くかもしれません。ハイブリッド車(HV)や電気自動車が静かすぎて接近しても歩行者が気づかないというニュースを視て、中学生が、タイヤに取り付け低速時だけ自動的に「カチャカチャ」と音を出す仕組みを考えた程です。

 

サプライズ+「あ!これ欲しかったかも!?」

 とはいえ、すべてのアイデア商品がヒットするわけではありません。もし、自分の中で暖めているアイデアがある人は、今一度自分のアイデアを見つめ直してみてはいかがでしょうか。その見つめ直すポイントは、自分のアイデアに、お客さんの驚き(サプライズ)と「あ!これ欲しかったかも!?」という発見があるかどうかです。そんなお客さんの声が上がるアイデアであれば、特許として登録され独占できる可能性も高いですし、ヒット商品になる可能性も高いと思います。