次世代のキーワード「AR」。 名刺もITツールに変わる?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

 今あなたがご覧になっているインターネットで「名刺」と検索してみてください。想像以上に名刺デザインの豊富さをうたったデザイン会社、印刷会社がヒットすることでしょう。

ビジネスシーンにはかならず必要な名刺。個性的かつ好印象の名刺デザインが、いかに求められているか、ビジネスシーンで重要視されているかは容易に想像できることと思います。

 

たかが名刺、されど名刺。

 

一枚の小さな紙片の中に、どれだけ自社、自分自身を表現できるのか。
 どうしたら相手に効果的に自分のことを印象づけることができるのか。

「名刺なんかどれも同じ」
 そう思っているあなたも、
「どうも没個性な名刺で、相手に覚えてもらえる自信がない」
 と悩んでいるあなたも必見!

 今回のテーマは「AR名刺」です。ARと聞いてピンと来る方はまだそんなに多くはないでしょうが、それを身近な名刺というツールに活用するという視点で解説したいと思います。
 AR技術を用いて、新しいビジネスのキッカケを作ってみませんか?

「AR」って何? ARアプリやARコンテンツを体感してみよう!

 ARは【AR(Augmented Reality)技術:拡張現実技術】の略です。
 現実環境にコンピュータの作りだした情報を付加提示し、複合的な視野を与える技術で、最近特に注目を集めています。

 これまでは専用のメガネなどが必要でしたが、スマートフォンの普及などによって携帯カメラを通してデジタル処理された3Dの映像やコンテンツなどを表示することが可能になってきました。   

 私がAR技術を知ったキッカケはアンドロイドのマーケットで見つけた「セカイユウシャ」というゲームです。

 現実の風景をスマートフォンのカメラを通して見ると、そこにモンスターが立体的な映像となって登場します。そのモンスターを倒しながら進めていくARオンラインRPGです。(残念ながら「セカイユウシャ」は2011年12月で提供が終了になってしまいました…)

 そのリアルな立体感に実際に遊んで見たときはかなり驚きました。AR技術を用いたゲームには、ニンテンドー3DSの「ARゲームズ」などもあります。同梱されているARカードを3DSのカメラで映し遊ぶゲームです。発売当時のテレビCMを見て驚いた方も少なくはないのではないでしょうか。

 そういえば、ブームになったラブプラスというゲームにもこの技術が使われました。ダウンロードしたARマーカーを、カメラを通して見るとゲームの中の「カノジョ」が、まるで本当にそこにいるかのように立体的に映し出されるというものです。

 また2011年にニンテンドーから配信が開始された「ポケモン立体図鑑」ではポケモンを3次元的に回転させて見ることが出来るほか、ゲームに登場するポケモン図鑑の説明文が読めます。立体的に飛び出したポケモンを撮影することも可能だとか。今の子供たちは、リアルに「拡張された現実」で遊ぶことができるのです。

 この他にもARを活用したゲームやアプリは多々ありますが、ビジネスの世界での認知度、普及度はまだまだといったところ。技術的にも発展途上の感は否めません。これからの進歩には大いに期待をしたいところです。

アイディアしだい! AR名刺とは

  前述のとおりまだ発展途上といったところのAR技術ですが、早くもそれを活用した「AR名刺」なるものが登場しています。

「名刺に3D?」

 馴染みのない方にはちょっと想像がつきにくいかもしれません。AR技術は名刺にも新しいカタチを提供してくれたのです。

 まず、名刺にマーカーと呼ばれる図形(二次元コード)を印刷します。それをスマートフォンやWebカメラなどを通して見ることによって、伝えたい情報が三次元となって視覚に飛び込んできます。もちろん静止画だけでなく、アニメーションであったり、音を出したりすることも可能です。自分の立体映像が動いて喋るなんて、なんだかSF映画の世界のようですね。

 自分の写真はちょっと……という場合は、会社のキャラクターやロゴを3Dにするというのもいいかもしれません。

 面白い、目を引くだけがAR名刺の素晴らしさではありません。名刺という小さな紙面では伝えられる情報量にも限りがあります。音声、動画といったものが付加されれば、その情報量は何倍にも膨れ上がります。

 当然、カメラを回転させれば映像も立体物として回転しますから、新商品や一押しの商材をピックアップするのも良いでしょう。

 いかがですか?

 まさに「紙面を飛び出して」のアピール力を発揮してくれそうです。
 
 発展途上であるが故に、周りにさきがけてAR名刺を作成すれば注目されることは間違いないのでは?

 もの珍しさに相手が食いついてくればしめたものです。そこから話が盛り上がれば、否応なくあなたの印象は相手にしっかりと刻み込まれるでしょう。

ちなみに、このAR名刺ですが、そんなに高いものではないです。

2つほどAR名刺を扱っている会社を紹介しておきます。

■有限会社サンアンドムーン
 http://ar-meishi.com/
 オリジナル名刺価格は5万円からで、AR表示可能期間は1年というサービスです。

 ■アイフォゲッタブル
 http://armeishi.info/
 テンプレート名刺価格がなんと8354円からという低価格。こちらもAR表示可能期間は1年となっています。

 

最後に

 名刺とはキッカケ作りの大切なツール。相手の心を掴むという意味でも、AR名刺は有効な手段ではないでしょうか。

 とはいえ、あくまで「名刺」は「名刺」。ビジネスツールの一つです。話の引き出し作りや話術を磨くことを怠ってはビジネスマンとしてはまだまだ二流。スマートフォンやWebカメラが普及しているからといって、世の中のすべての人間がAR技術を体感できるわけではないということを忘れないでくださいね。

 2012年、気持ちもあらたに、AR名刺を円滑で効率的なコミュニケーションツールとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

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