団塊世代の起業・独立 Vol.9 韓流・逮捕劇・ランプの宿から見る時代の流れとは!?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
起業するにあたっ て、自分の持つスキルやミッション、夢も大切ですが、トレンドではなく“時代の大きな流れ”を感じ取る感覚も必要です。

 

時代が何を求めているのか」という流れを感じ取る感覚も必要

  起業するにあたって、自分の持つスキルやミッション、夢といったことに目を向けることは大切です。しかし一方で、「時代が何を求めているのか」という流れ を感じ取る感覚も必要です。

 芸人さんに例えると分かりやすいと思います。自分の持つスキルや夢というのは、芸と同じこと。自分の努力で伸 ばすことができるのが芸ですが、そこにばかり気をとられていると、芸はあっても人気はないということに陥りがちです。それは、単なるひとりよがりであっ て、お金にはなりません。それが時代が求める芸かどうか。やはり起業するからには、芸もあって人気もある、その世界でいう明石家さんまさんや島田紳助さん を目指そうではありませんか。

 

柳の下のドジョウは、3匹目まで

  だからといって、今のトレンドを追いかけろといっているのでもありません。トレンドというものは、追いついた頃には終わっているもの。新卒で入社したころ の就職人気企業ランキングを思い出してみても分かると思います。その昔の人気企業は、現在のランキングには入っていません。今、業績がよい企業が10年後 もいいとも限りません。ですから、今、人気のある産業のスキマを狙うなんて、もってのほか。むしろ、逆をねらったほうがいいのです。(本当に終わっていた ということもあるかもしれませんが…)。

 書店の売り上げTOP3を必ず押さえておくというのも、やめたほうがいいでしょう。今、書店に行 くと、株関連の本がずらっと並んでいます。そうなったら逆に、その時代は終わりつつあるのだな、と思ったほうがいいのです。みんなが集まるところにはチャ ンスはありません。それは、それだけコンペティターが多いということを意味します。柳の下のドジョウは、せいぜい3匹目までなのです。

 

時代を見る目は、自分の感覚を信じ、仮説を立てることで養われる

 では、単なる トレンドではなく“時代の大きな流れ”を見る目はどうやって養えばいいのでしょうか。ひとつは、自分の感覚を信じるということ。マーケティングデータなど から見えてくるものももちろんありますが、数字フェチにはならないように。それよりは、街を一人でぶらぶらして、世間の空気を感じることのほうが大切だと 私は思っています。

 それから、世の中に起きている現象で、自分が気になるものを3つほどピックアップしてみる。それから、その現象をつな げるものを考えてみる、というクセを付けておくのも時代の流れを見る目を養うにはいいかもしれません。例えば、私自身が気になる現象を考えてみると、少し 前にはなりますが、「韓国宮廷ドラマ」「ライブドアに始まる一連の疑惑・逮捕」「能登半島のランプの宿」の3つがあります。表面的にはバラバラの現象です が、そこをつなぐものを探すのです。なぜ韓国のドラマに惹かれるかというと、ピュアだから。日本のドラマはひねりが効きすぎているけれど、韓国ドラマは非 常にシンプルでプリミティブ。そこが、多くの人にも受けています。一方、一連の逮捕劇は、サイバー化した経済の終わりを表しているように見えます。もっと 実体を持った、使命を持った企業のあり方が求められているのです。ランプの宿はといえば、ランプの持つ温かな光や、その不便さが受けています。

  そんな風に考えていくと、今の時代は、本質的なものや精神的なものが重視される時代へと移行する最中なのだという気がします。逮捕された人々は、個人的に は少し叩かれすぎかなという気もしなくもありませんが、時代が変わるシグナルとしての役目を背負っているということなのでしょう。そうやって、自分で仮説 を立てながら、世の中を見ていく。時代というものは、このように見えてくるのだと思います。

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める