夢をかなえられない人に共通すること〔思考停止〕

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

出題・解説: 羽根 拓也(アクティブラーニングスクール代表)

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自分の夢を次々にかなえられる人を[達成者]と呼び、夢はあるけどなかなか実現できない人を[未達者]と呼ぶことにしよう。
会社で大きなプロジェクトをまか され、きちんと達成してしまう人。
あの人と結婚すると心に決め、思いとおりに達成してしまう人。
独立すると心に決め、一年後に会社を作ってしまった人。
これらの[達成者]に共通する資質がある。
「積極的である」ということだ。

 

仕事柄、多くの[達成者]に会う機会がある。[達成者]は決まって積極的な思考力を持っている。
「難しいですね、どうしましょう?」という問いに対して「いや、何か方法はあるはずです。考えてみましょう!」。
ほとんどの独立[達成者]なら間髪いれずにそう答える。

同 じ質問に対し、[未達者]はどう答えるか?「うーん、そうですねえ、、、」それから何も出てこない。[未達者]に共通する思考パターンがある。難しい問題 を前にすると、「考えなくなる」という思考パターンだ。[未達者]の多くは、容易に解決方法が見つからない問題に直面した時、決まって「思考停止」をす る。本来は、解決方法を知らないからこそ考え続けなければならないのに、困難だと判断したとたん、考えることをやめてしまうのである。そして、今までの繰 り返しで終る。だから、その人の周囲では変化が起こらない。

最近、起業・独立を目指す人を対象にしたフェアやセミナーで、講演の依頼を受けることが多い。毎月のように、日本全国、どこかで講演や研修を行っている。そういった席で必ず受ける質問がある。

「独立をしたいんですけど、自分の売りになるものがないんです。こんな状態で独立するべきじゃないでしょうか?」

「家族の了解を得ることが難しくて困っています。家族の了解が得られない時は、独立しない方がいいんでしょうか?」

「一人で独立しようか、友人と独立しようか、迷っています。どちらがいいでしょうか?」

こ ういった質問が、講演後の質疑応答で次々と押し寄せてくる。これらの質問は一見、異なった質問をしているように見える。しかし、実際は、実は全く同じこと を聞いている。「私には解決法がわかりません。正解を教えてください。」と聞いているのだ。すべての質問者に共通しているのは、「考えることをやめた」とい うことだ。

これらの質問に対する解答は一つではない。経済学的に答えるのか、心理学的に答えるのか、あるいは最近の流行から答えるのか、 解答の種類は無限にある。絶対的に正しい答えなどない。しかし「解決法は無限にありますよ」といっても[未達者]の皆さんは満足してくださらない。そこ で、私はそういった質問を受けた時、適当な理論をくっつけて、それらしい答えを返すことにしている。まことしやかな「正解」をさしあげると、それだけで多 くの方は喜んで納得してくださる。しかし残念ながら私が与えた解答に満足している人は、今後も[未達者]であることには変わりない。なぜなら、私の解答に 満足した時点で、今日もまた考えないで済ませてしまったからだ。

自分の夢をかなえたければ、考え続けなければならない。そして考えたことを次々に行動に移していかなければならない。困難な時、解答を知らない問題に直面した時、思考停止する自分を客観視しよう。そして頭の中でそっと自分に唱えてみよう。

「もう少しだけ考えてみよう。一歩前に出れば、きっと何かが見えてくるはず!」

 

 

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 【羽根 拓也 プロフィール】

日 本で塾・予備校の講師を勤めた後、1991年渡米。ペンシルバ大学、ハーバード大学等で語学専任講師として活躍。独自の教授法はアメリカでも高い評価を受 け、94年、ハーバード大学より優秀指導賞(Certificate of Distinction in Teaching)受賞。「知識を与える教育」から、「自己成長力を向上させる教育」こそが、世界に求められていると考え、97年に東京に「アクティブ ラーニングスクール」を開校。これまで日本にはなかった「自己成長力」を育成する教育機関として各界より高い評価を得ている。独自の教育理論えおその指導 方法に、有名企業、政府関係機関、教育機関などより指導依頼が絶えない。

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