中国で起業 Vol.7 成功に不可欠な中国人ビジネスパートナーを見つけるコツ

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
私たち日本人が中 国で起業をするに当たっては、信頼できる中国人のビジネスパートナーの存在が必要不可欠です。しかし、中国人なら誰でもよいのか、というとそういうわけに はいきません。

信頼できる中国人ビジネスパートナーの存在は必要不可欠

 私た ち日本人が中国で起業をするに当たっては、信頼できる中国人のビジネスパートナーの存在が必要不可欠です。なぜなら、中国で会社を経営するには、外国人で は解決が難しい問題に遭遇する可能性が大いにあるからです。

 お役人が難癖をつけてきたとか、取引先がおカネを払わないとか、解雇した従業 員にいやがらせをされるとか、こういった中国人が対応した方が解決が早い問題は、中国人ビジネスパートナーに任せ、日本人は日本人が本来持っている気質で ある、「サービス精神」や「完璧主義」、「生真面目さ」で会社の利益に貢献すべきだ、と私は思います。

 当社の場合、劉さんという女性が私 のビジネスパートナーとして、会社を共同経営してくれています。劉さんは私が丸紅北京支店に勤めているときに、一緒に働いていたスタッフの奥さんです。一 緒に仕事をしてみると、非常に有能な人だということがわかりましたので、今では全幅の信頼を置いています。基本的には日本側のことは私が、中国側のことは 劉さんが担当するということで、役割が明確にわかれていますので、非常によいパートナーシップを築くことができています。

 

信頼できるビジネスパートナーを見つけるには

 では、そうした信頼できるビジネスパートナーを 見つけるにはどうしたらよいのでしょうか。これは前回もお話ししましたが、まずは中国に住んでみること。日本にいるよりビジネスパートナーにめぐ り合う確率は格段に高くなります。そして、自分が中国でどういう事業をしたいのかを、たくさんの人に話すこと。そうすれば、志を同じくする人を紹介しても らえる可能性も高まります。そうやって出会った人のなかから「この人となら一緒にやっていけそうだ」という人を見つければよいのです。

 し かし、中国起業のビジネスパートナーは出会った中国人なら誰でもよい、というわけではありません。中国では、いまだに「中国人パートナーにカネを持ち逃げ された」とか、「中国人パートナーに会社を乗っ取られた」なんていう話をよく聞きます。

 特に、中国語を話せない日本人は、日本語を話せる 中国人を過度に信用する傾向があります。確かに、まったく言葉が通じない国で、通訳をしてくれたり、いろいろな手続きを代わりにやってくれたりする人は頼 もしく見え、地獄で仏に会ったように感じるのは仕方がない面もあります。

 しかし、私は旅行や出張で中国に来た日本人が、日本語を話せる旅 行会社のガイドや、カラオケの小姐(しゃおじぇ、ホステス)に中国での共同事業を持ちかけられて、日本から数百万円の資本金を振り込んだとたんに連絡が取 れなくなった、というケースを何件も聞いたことがあります。

 やはり、信頼できるビジネスパートナーを選ぶには、長年のお付き合いでその人 の人となりがわかっているか、または、信頼できる人の紹介で会ったかの、どちらかの要件を満たしている必要があると思います。そして最終的には、自分自身 の人を見る目を信じて決断するしかないのです。これは中国も日本も変わらない部分かもしれません。

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写真:外運華通ワゴン

 当社の運送子 会社である外運華通のワゴンです。合弁相手である北京外運(シノトランス)から、権益を買い取る交渉、権益譲渡の手続など、すべてビジネスパートナーの劉 さんが仕切ってくれました。そして、権益取得後、赤字を垂れ流していた外運華通は、劉さんの経営手腕により黒字化し現在に至っています。劉さんは非常に有 能なビジネスパートナーなのです。

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