ケータイから始まるメディア起業の可能性 Vol.4 メディアでの勝利の法則はロングテールではない。

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
前回までの「大局 観を得る」シリーズとは趣向を変え、今回からはより具体的にモバイル・メディア業界をとりまく変化について述べていく。

変化をチャンスに変える3つのポイント

 僕は、変化をチャンス に変えるコツは以下の3つだと思っている。

1)現状を把握する
2)すでに変わってしまったものを発見する
3)小さな変化が全体の変化につながるものを発見する

  たとえばモバイル・メディア業界を中心にみてみると、現状は、「新しいビジネスモデルの模索中」といえるだろう。少し突飛に思えるかもしれないが、僕のも のの見方が参考なるかもしれないし、あえてこの逆をやることでチャンスが生まれるかもしれない。?

 まず、僕は「メディアはロングテールを 中心に考えてはいけない」と思う。現状のいろいろなビジネスモデルを見ると、どれもロングテール、ロングテールの大合唱だ。ここで、もう一度ロングテール の本質を考えてみて欲しい。ロングテールの法則とは、長い尻尾、つまり「マイナーな部分を取り込むことで、パレートの法則を乗り越える」ということだ。

  メディアをつくろうとしたら、コンテンツを創らなければならない。コンテンツ自体は、借りてきたり、検索できるようにしたり、投稿できるようにしたり、制 作以外の代替手段は数多くあるが、メディアの本質は良質な情報をいかに多くの人に届けるか、というところにある。

 メディアそのものにロン グテールの法則を取り入れようという気持ちはわかるが、実はメディアにはもともと竜の首の部分しか存在しないのだ。それだけに、常に、1番か2番のメディ アしか価値がないといってよい。(※あくまでもビジネスでの勝利と言う意味での価値)

 

メディアの価値はブランド力で決まる?

 Googleの検索は知を再編成するが、メディアたりえ ない。アフィリエイトサイトも、メディアたりえない。

 なぜなら、メディアの根本的な価値を決めるのは、そのメディアのブランド力だから だ。ブランドというのは細分化された質の低い情報ではつくれない。

 インターネットは世界中の情報を細分化し、検索可能にし、ビジネスも細 分化してきた。小さな情報が積もり積もって巨大な知を構築するようにも思える。

 しかし、メディアの中心にはブランドたりえるコンテンツが なければならない。決して、レベルの低い情報の集合体がメディアと呼ばれることはないのだ。それは、2ちゃんねるにトヨタや資生堂が広告をつけないことか らもわかるだろう。

 ロングテールを押さえれば、メディアが創れると考えるのは誤りだ。竜の首がなければ胴体も尻尾もないに決まっている。 僕は現状のネットメディアとケータイメディアについて、このようなものの見方をしている。参考になれば幸いだ。

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