マーケティングリサーチの方法

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
マーケティングリ サーチには、さまざまな方法があります。 そして、それぞれの方法に特徴があり、メリットとデメリットがあります。 ここでは、代表的なマーケティングリサーチの方法と、その注意点について簡単にお伝えしたいと思います。

マーケティングリサーチ方法の大まかな分類

 マーケティングリ サーチでよく聞かれる言葉に、「定量調査」と「定性調査」というものがあります。定量調査というのは、調査結果が数で表されるものです。

 例えば、インターネットの年齢別の利用者分布をパーセントで表すなどは、典型的な例です。

 もう1つの定 性調査というのは、数より内容をよりくわしく調査していくことです。

 例えば、先ほどのインターネットの利用者調査を例にとれば、20代の女 性はどんな使い方をしているか、どんなサービスがさらにあったらよいかなどを自由回答で答えてもらうなどがその例です。

 実際は、定量調査 と定性調査に分けるのは難しいのですが、調査を行う上で知っておくとよいでしょう。

 また、こうした調査を行うのに、訪問したり会場に集め たりして人と会う場合は面接調査、郵送やファックスなど人と会わない場合は非面接調査と言われています。

 この2つは主に回収率と取得でき る情報の多さに違いが出てきます。

 その他、コストやスピードの面でも違いがありますし、調査対象によってもどちらの調査方法が最適である かを考える必要があります。

 

具体的なマーケティングリサーチの方法

 

訪 問面接調査

 面接調査で代表的なのは、訪問面接調査です。

 調査員が訪問して質問の回答を得て帰りま すので、回収率は一般的に高く、さらに違う調査対象が回答するということも防げます。

 しかし、調査員が一件ずつ訪問するので手間、コスト がかかりますし、調査対象が不在だったりしてなかなか必要なサンプル数が集まらないなどの問題もあります。

 調査対象が地理的に狭い範囲 で、数も多くない場合などには良いですが、広範囲にいる多くの人を相手にするのには、あまりお勧めできません。

 

留置 き法

 訪問面接調査では質問が多すぎる場合には、留置き法といって質問票を後日回収するという方法が あります。

 しかし、この場合も問題点は訪問面接調査と同様のものがありますし、代わりに他の人が答えても分かりにくいという問題もありま す。

 

会場集合調査(CLT)

 訪問するのではなく日時と集合場 所を決めて集まってもらい、その場で調査員が説明しながら回答を得ます。

 この場合、会場手配の手間はありますが、一件ごとに訪問するのに 比べれば負担は少ないものと思いますし、回数を重ねれば、サンプル数も多くとれます。

 しかし、地理的な制限はやはりかかるものですから、 内容によっては不向きな場合もあります。

 

郵送調査

 調査票を郵送で送って、回 答後に返送してもらうという方法です。

 訪問に比べれば手間は減りますが、その分回収率は低くなる可能性もあります。

 留置 き法とのミックスで、送るときは郵送、回収は訪問というようにすれば回収率を上げることもできるかもしれませんが、在宅時間に合わせるなど大変な面もあり ますし、地理的な制限が出てきますので、せっかくの郵送のメリットが薄れてしまいます。

 

電話調査

  調査員が電話をかけて調査を行う方法と、最近では自動で電話をしてコンピューター音声の質問に答える方法があります。地理的な制限は少なく、訪問に比べれ ばコスト、スピードの面でも有利です。

 しかし、質問の多い調査にはお勧めできません。

 

ファックス調 査

 電話に比べれば調査対象へ届く可能性は高いですし、手間やコストの面でも簡単ですし、安くできます。

 しかし、 当然ながらファックスのないところには送ることができませんし、調査対象の感情を考えると、あまり多く送ることはお勧めできません。

 よく 知った仲で、簡単な調査を行う場合向きというところでしょう。

 

インターネット調査

 最 近注目されていて、一般にオープンに行う場合やあらかじめ登録された会員に対してクローズドに行う場合など、臨機応変に対応できる利点があります。

調査地域も全国に対して行え、比較的スピーディー、低コストに行えることから手軽に取り組むこともできます。

し かし、調査対象がネット利用者に限定されるため、調査内容によっては結果への影響が望ましくない場合もあります。

 

イ ンタビュー調査

 より深く掘り下げた内容を知りたい際に、目的に応じて1対1で行う場合と数人のグループに対して司 会者が仕切りをして行う場合があります。

 インタビュー調査では、調査票などでは知ることのできない本音の部分を探ることができます。

  しかし、そのためにはインタビュアー(司会者)の技量の高さが求められます。

 

 

 以上、簡単 にですがマーケティングリサーチの方法をまとめてみました。実際には、これらを応用した形やそれぞれを組み合わせた方法なども行われています。

  いずれにしてもマーケティングリサーチの目的、それからどのような対象に行うか、そしてその規模がマクロ的に行うのかミクロ的に行うのかによっても最適な 方法は異なってきます。予算というのも方法を選ぶ上では判断材料になってくるでしょう。

 これらの要素を再点検してみることで、どんな方法 で行うかを決めるのがよいでしょう。

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