Vol.14 リチャードブランソンに学ぶ。ビジネスで欠かせない戦略と情熱

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
ドリームゲート・ オフィスにモバイルビジネスの先端に携わる方々8名が集まった「モバイル座談会」。「スター起業家」マンダリ・カレシーさんのインタビュー。それらふたつ のイベントを通じて見えてきたもモバイル起業の姿とは…? シリーズレポートの第4回です。

Let's Work Around!

9 月28日 14:10 広尾一丁目 NAVIBLOG社 インタビュー

筆 者
─  ケータイにくわしくないから成功した …ですか?
  おもしろそうですね。どういうことなんでしょう?

カ レシーさん
  「(モバイルで起業した)NAVIBLOG社にはモバイルの技術者はいませんでした。
  『でも、 XHTMLでできるじゃん』
  と(笑)、サービスはブラウザアプリ──ケータイブラウザ上で動くアプリケーション──として開発しました。
   それでもモバイル用のブラウザのマニュアル相手に、かなり格闘しましたけど。

  しかし、結果的に多くのメリットが生まれました。
   モバイルのブラウザがあれば、2Gでも3Gでも、3.5Gの端末でも利用できます。
  端末にGPS機能があったらあったでいいし、なくてもい いんです
  (※その場合は基地局を基準にした位置情報でサービス提供が可能)。

  キャリアや端末に依存しないということは、 海外の携帯電話の規格への適用も速い。
  実際、NAVIBLOGはこの夏から中国のチャイナユニコムで実験的にサービス提供をしていますが、
   現地の端末に対応するためにかけた開発工数はわずか1人月程度です。
 
  そんな例を他にご存じですか? 
  聞いたことがな いでしょう?
  これらはすべて「ブラウザアプリ」だからできたことなんです。」
  

─ なる ほど。確かにモバイル的ではないアプローチが、逆にうまくいってるというわけですね。
  
 「ビジネスのアイデアと専門性は別 だということです。
  ヴァージン・グループのリチャード・ブランソン、ご存じですよね。
  エアラインビジネスには、パイロットや整備 士の教育や訓練といった、専門的なノウハウがたくさんありますが
  ブランソンはそれらを持っていませんでした。 
  しかし結果的に彼 はビジネスでは大きな成功を収めた。
  アイデア、そして忍耐力、最後までやり尽くす意志が大事なんです」
  

─  リチャード・ブランソン卿の起業に学べ、と!
  なるほど、それでさっきおっしゃった意味がわかりました。
  詳しい人たちだから、逆 にモバイルの専門的な知識や常識にとらわれすぎるのではないか、ということですね。
  ビジネスのアイデアだけでなく、そこにどれだけの情熱を注 げるかということも大事だと。

 

  「技術者は、みんな開発に一生懸命情熱を注いでます。
   ただ、もともとのビジネスのやり方が間違っていることがあります。
  頑張っているんだけど、頑張る方向が違っていたりするということです。
   " Work Around "という言葉はご存じですか?
   一生懸命に目指すゴールの途中に問題や課題があったとき、回避し切り抜けて解 決するということ。
  NAVIBLOGがブラウザアプリを開発をしたのはこのアプローチです。」
  

─ ビジネ スにはアイデアと情熱はもちろん、頑張り方の戦略がセットで必要ということですか。
  ああ、座談会でそういう切り口の会話があれば、進む方向が また違っていたかもしれません。

  「しかもビジネスは、動かしているうちに、当初想定していたものからどんどん変化してゆき ます。
  NAVIBLOGでも、起業のときには想定してなかったクライアントからの問い合わせをキッカケに
  新しい営業方法を開拓し て、急に受注が増えました。
  広い視野や柔軟性も大切です。
 
  そうそう、弊社では世界を知るため、原則毎日1時間をイン ターネットチェックの時間に充てることと決めてます。

  わたしも『ああ、競合はこんなことしているんだ』とか『同じこと考えてる!』と か、毎日いろんなサイトを見て
  ヤル気を出してます。
  他のスタッフには『また言ってるよ』と呆れられてますけど(笑)」

 

シ リーズ最終回へ続く

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