Vol.12 チラシ反応率10%を超える販促システムで成功

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
飲食店の販促サー ビスでは新しい手法も次々登場しています。今回は、携帯電話を使用した地域密着型の販促システムを開発した、株式会社ROIのサービスを取材しました。

 

地域に愛される飲食店となる販促は?

 飲食店の販促を体験したことがある人なら誰でも、「このチラシ、本当に効果があるのかな」「クーポンは使ってもらえるけど、その後の来店に繋がら ない」など、配布ちらしやDMに不信感を抱くことがあるでしょう。実際どのくらいの反応率かと言うと飲食店開業のちらしで、新聞折込ちらしの反応率が 1%、手配りちらしの反応率が2~3%と言われています。もちろん商圏や添付サービスの内容にもよりますが、思ったより反応があがらないと感じる方も多い と思います。

 今回取材した株式会社ROIの販促サービスは、ちらしの反応率が10%を超えるというのです。いったいどんな仕組みなのかと話を伺いました。

 「弊社の『ファンくるオープン』という仕組みは、開店告知と見込み客のデータ獲得、スタッフトレーニングの3つの要素を盛り込んでいます。基本的 な流れは、オープン時の店舗周辺告知にお客様が喜ぶ企画を用意して登録を促します。登録したお客様には店舗が用意したレセプションに参加する権利が抽選で 与えられ、抽選にはずれたお客様もクーポンなどのサービスが受けられる。店舗周辺の顧客データを獲得でき、スタッフトレーニングも実際のお客様へのサービ スと兼ねて行なえるというシステムを提供しています」と話してくれたのは店舗サポート事業部の藤森重成さん。

 実際に配布したちらしを見せてもらうと、美味しそうなハンバーグや焼き鳥の写真の下に「500円でオープニングレセプションにご招待」「オープン 記念 ○日に限り無料ご招待」といったキャッチが目を引きます。すごいサービス!でも抽選!という遊び心にもエントリー率が高まるのでしょう。反応率 10%の仕組みが見えてきました。獲得した顧客データはシステム利用料を支払うことで、オープン後もメール配信などに利用できるそうです。でもオープン時 でなくてもこの仕組みは使えますね。何回かこの仕組みを使うことで地域のお客様データを蓄積し、ファンを増やしていくことが可能になるわけです。

 

お客様の声を聞くことができる販促

 2006年春に千葉県白井市に60坪の大釜ごはんの店「自然」をオープンした、有限会社八十八やの代表取締役社長 宮原博之さんにROIのサービスを利用した感想を伺いました。

 「目に見えて有益だと感じています。私も今まで飲食ビジネスに関ってきましたが、今までの開業販促はチラシを打つのみの一方通行の販促だと感じて いました。いろいろなサービスがあるなかでROIさんのサービスはお客様からの声を聴きながら、双方向の販促活動ができると感じたのでやってみることにし たのです。私自身、お客様の声をいかに店舗メンバー全員と共有し、全員で他店舗より早く改善することが成功への道だと考えているのですが、『ファンくる』 システムはオープン時からお客様の声の吸い上げが大変スムーズにいきました。販促効果もありますが、従業員教育のツールとしても最適だと感じています」

 

取材を終えて

 販促は、仕組みを作って回していくことが大事だと私は考えています。告知・来店・リピート・口コミの仕組みを回転させていき、徐々に規模を大きく していくのです。今回のROIさんのシステムはその販促の仕組みに加えて、店舗オペレーショントレーニングとモニター調査を含んでいるところが飲食店経営 の悩みのツボを抑えていて、私も利用してみたいサービスの一つになりました。

 

株式会社ROI「ファンくる」http://www.j-roi.com/
大釜ごはんの店「自然」を運営する有限会社八十八や http://www.88-ya.co.jp/

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