広告表現の重要性

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
広告の成功に欠か せないのが、広告表現(クリエイティブ)です。では、起業したての頃の広告表現は何が大切なのか?現場第一線で活躍するコピーライター森健氏に聞いてみ た。

広告は、「自己演出」から始まる

 広告にはイメージ、それも統 一したイメージ戦略が欠かせない。このことは、起業時でも同じこと。ただ、なかなか最初の内はイメージの統一といったって、どうしたらいいのか、具体的な 方法はわかりづらいと思う。そこで、森さんはいう。

「自己演出をするんだよ。自分のことは、自分でできるし、逆に自分という 人間を他人にどう伝えていくかというのは、ビジネスの基本でもあるんだから、そんなに難しいことじゃないよね。たとえば、海部総理大臣という人は水玉のネ クタイをトレードマークにしていたように、水玉といえば、海部さんとイメージ付けができてたよね。それが自己演出。そして、自分自身を演出することによっ て、起業をアピールすることは、大きな意味で広告だと思うんだよね。企業広告そのものであり、お金をかけなくても広告はできるという第一歩ともいえるね」

  なるほど、「企業は人」とよくいうが、起業したての場合は、起業家自身が企業そのものであることが多いと思う。それならば、起業家自身が広告媒体であって もしかるべきだ。そのためにも、自己をどのように演出するのかが大事である。服装だって、会話の表情だって、自分の見た目は企業の広告の一部だということ を忘れずに、PRすることが大事であることを森さんは強調しているのである。

起業 家にはDNAがある

 では、起業家にはどんな資質が必要なんだろうか?森さんに聞いてみた。

「起業する人に は、もともと身体のなかに起業するのだいうDNAがあるんだと思う。起業の動機は、人それぞれあると思うが、起業家はなるべくしてなったと僕は思うよ」

「起 業することは、ある種の才能だからね。宝くじは買わないと当たらないでしょ。起業だって同じこと。どうなるのか予想もつかないことに挑戦するというのは、 愚かなことでしょ、本当は。それは当たるかどうかわからない宝くじを買うようなものだよね。でも、これだけは確かだけれど、買わなくては絶対に当たらな い!行動をおこさない人は、決して起業家にはなれないよね」

 森さんによれば、起業できる人はそれなりの才能がある人のこと をいうのだそうだ。その才能のなかには、本人は気づいてないかもしれないが、広告塔として、他人を引きつける才能や他人に影響を与える才能が含まれている ことが多いともいっている。

 2回にわたって、広告クリエイターの森健さんから、起業時の広告の考え方や起業家としての広告のとらえ方、あ り方について語ってもらった。最後に、森さんはいう。

「でも、広告は奥が深い。だから、起業する人に、一番アドバイスしたい のは、良心的な広告業界関係者との絆を作るということだよ。僕みたいなクリエイターでもいいし、広告会社の人間だっていい、今まで広告のことに携わってき た人間のアドバイスをうけて考えながら作っていくことが、効果的な広告につながっていくと思うよ」

 なるほど、起業家は、自 分自身が広告塔であることを自覚し、専門家の知恵を借りながら、プロデューサー的立場で、広告を作っていくことが必要である、ということですね。

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