Vol.22 伝達効率アップのためのチューニング術

顧客をツカむ営業の心得
ワタシの突き抜け た技能は『人の演出』にある。営業のシーンにおいて、アナタが介在することで「相手に伝える」ためには、アナタ自身が再生装置となるわけである。言葉で、 表情で、服装で、髪形で、姿勢で、身振りで、全身で、情報を常に発信していることを自覚しなくてはいけない。

 例え、一言も発することなく黙って立っているだけでも、アナタからは膨大な情報とメッセージが発信され続けていることを 忘れてはいけない。

 そして、「伝達効率」低下の主因はパーツではなく、全体のチューニング不良にある場合が多いのだ。

 

チュ―ニングセミナーでの実話

 以下は、ワタシが主催する、営業担当者をにした対象チューニン グセミナーでの実話である。

 その男性は、眉毛が濃くて長いボウボウ伸び放題だった。ワタシは遠慮なく指摘する。
 「眉毛そろえて いいっ?アナタの伝達効率は、そのボウボウ眉で著しく低下しています」
 その場で、実行する。5分後、スッキリした眉を見て、参加者全員が唸る。

  「うぅーーーーーっん いいっ!」

 さらには、気を抜いたときに表れる寂しげな表情をチューニングする。ただ、目を見開き、口角を意識的に 上げ続けるだけである。そして、それを周囲の評価によって納得させる。

 しかし、たったこれだけで、カラダ全体から放散されるエネルギーは 驚異的にアップするのだ。この男性はアイデアマンで、集客には圧倒的な自信を持っている。知識と実戦で磨いた価値ある実績が自信の根拠だ。しかし、再生装 置である自分自身に関しては問題意識がまったくなかった。そのため、伝えたい相手が視覚や聴覚、感覚のどの受信装置を使っても、実際の価値とはかけ離れた 内容で受け取ってしまうのだ。原因であるこの男性自身のチューニングがバッチリ決まれば、価値をそのまま伝えることができる。セミナーのなかの短い一瞬の 時間で、著しい伝達効率のアップが図れるのである。

 ただ、忘れてならないのは、この男性が実績に裏打ちされた「伝える価値を持っている」 からだということだ。伝える内容が薄くて軽い場合は、それだけのものしか伝わらないことは言うまでもない。

 

チューニングのズレを直す

 チューニングのズレは、この男性に限らずそれぞれ異なる。

  コトバが弱い人もあれば、強すぎるために伝達効率を下げている人もある。環境が変わったにも関わらず、以前の環境での成功体験による発信方法に固執してい る人。伝える価値を持っていることに気づかず、どうしても自分の力では出力(パワー)が上がらなかった人。伝えたい相手が心地よく感じる周波数が分から ず、せっかくのパワーが逆効果になってしまっている人。とにかくみんなチューニング不足なのである。

 これらは、一つひとつの発信装置の性 能を上げたところで、伝達効率が悪い場合はロスだらけである。

 本当にもったいない。

 伝える価値を高めるには、物凄いエネ ルギーが必要だ。しかし、アナタの再生装置のチューニングをチョロッと調整するだけで伝わる総量は、いともカンタンにアップさせることができる。

  チューニングは本当に簡単ですぐに実践でき、効果てき面なので、ぜひおすすめしたい。