成功する商品企画

角野 信彦

大前研一の問題解決思考、ユニクロの商品企画や業務管理、しまむらの業務改善をトップから直接学びました

このアドバイザーに相談する

記事一覧

Vol.3 ベンチャーにとってのクラウドソーシング的な商品企画の実行のしかた

2011/10/11 成功する商品企画

前回はマークスタイラーとタビオの例を解説しましたが、今回はこうしたクラウドソーシングとQRをベンチャー企業が取り入れる際のポイントを解説したいと思います。一番大切なのは、クラウドソーシングとQRというのは別々のものではなく、セットで導入しなければ効果が薄いということです。  QRのいいところは、何度も述べたように、多品種少量の品揃えを可能にすることです。そして、店頭をある意味実験場のように使って、顧客がお金を払ってくれた商品に投資を集中させる仕組みです。それに加えて、「多品種」の部分に顧客の知恵を使って、確度の高いアイディアを沢山揃えられることが非常に大切です。 ファンを多く作ってクラウドソーシングの効率性アップ ただし、多品種の部分が、全部トンチンカンであれば、いくらQRが可能であっても、なかなか効率は上がりません。まずはクラウドソーシングで、商品やサービスを企画するために協力して...

Vol.2 クラウドソーシング的な商品企画を可能にする諸条件

2011/10/05 成功する商品企画

一般的にクラウドソーシングというのは、「衆知を集めて自社のビジネスに取り込み、活用すること」というような意味で使われています。ネットなどで、顧客などから商品やサービスなどについて意見をもらって、新しい商品を開発したり、サービスを改善したりします。こうした方法によってマーケットの真実を自社のビジネスに取り入れることができますが、特有の短所もあります。 クラウドソーシングの欠点を補うマークスタイラーの戦略 例えば、非常に変わった、突然変異的な商品が出てくることがあります。クラウドソーシングで集まってもらった人たちの中で、声の大きい人の意見に全体が流されてしまうことなどが原因です。また、毎回違う人達に集まってもらうことで、毎回新しいアイディアが生まれる可能性がある代わりに、何が原因で何が売れたのかという経験値の蓄積がなされないし、前回の失敗を活用して改善するという取り組みが疎かになるという...

Vol.1 クラウドソーシング的な商品企画をしている企業の例

2011/09/28 成功する商品企画

  私は渋谷に2004年12月に帽子の小売店を開き、現在は4店舗を経営しています。アパレル事業の経験が全くなかった私が、渋谷の若者たちが求める商品を企画し続けることは至難の業と思われましたが、従業員や沢山のお客さまからのご意見をききながら何とかここまで事業を続けることができました。沢山の失敗を繰り返しながら、得た経験や知識を今回の短期連載でご紹介したいと思います。 売れない商品=不良在庫はなぜでてしまうのか? 突然ですが、売れない商品=不良在庫はなぜでてしまうと思いますか?  答えは簡単で、お客様に求められているものを、適正な価格で、求められる時期に、求められる量だけ作らないからです。これからの商品企画は、ウェブを活用し、想定顧客を企画段階から取り込むこと、もしくは、最小製造ロットを極限まで小さくするか、もしくは絵だけでお客様に試験販売をして、実際にお客様のニーズを確認してから販売す...