こんなサイトが高く売れる

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

サイトの適正価格

 しかし、サイトの適正価格を決める「査定公式」のようなものは今のところはなく、サイトの種類やサイトの収支などを目安に適正価格を決めているのが現状です。個人のブログから大手のサイトまで、さまざまなジャンルで、多くのビジネスモデルのサイトが存在しますが、そのなかで高く売れるサイト、高値がつきにくいサイトの2つに分かれます。
 

売れやすいサイト

1.売り上げが立っている
2.利益が出ている
3.会員数が多い
4.PV(ページビュー)が多い
5.コンテンツの独自性とコンセプトがしっかりしている
6.ユーザーの属性がしっかりしている

 やはり売り上げが立っていて、なおかつ利益が出ているサイトに関しては、黙っていてもそれに比例したそれなりの価格がつきます。

 例えば、1カ月100万円の利益が出ているサイトならば、その2年分(将来の利益確定分)と単純に計算して、2400万円という価格がついたりします。

 もちろんサイトの種類や、需要と供給のバランスによって、将来の利益確定分年数は変わりますが、だいたい2年~3年分ぐらいになります。それ以外には、会員数が非常に多いサイト、ページビューが多いサイトに関しては、たとえ売り上げがなかったとしても、買い手側の「既存事業とのシナジー」目的によっては買収されることもあります。

 また、コンテンツの独自性があるサイトやユーザーの属性がしっかりしたサイトに関しては文字とおりですが、ターゲットが明確でかつ範囲が狭いサイト、何かに特化したサイトなどの場合では、新規ビジネスの立ち上げ、既存事業の拡大、シナジー目的での買収されることもあります。

 以上のように、さまざまな観点から見てサイトの価格がつき、かつ売れ易いサイトになっています。
 

売れにくいサイト

1.人に依存している属人的なサイト
2.独自ドメインでないサイト
3.売り上げが立っていないサイト
4.SEOに依存しているサイト
5.引継ぎに制限があるサイト
6.瑕疵(かし)や虚偽があるサイト

 ブログのように、人に依存している属人的なサイトに関しては、サイト自体に価値があるのではなく、ブログを更新している人が書くから価値があり、売却後に別の人が更新して価値が下がってしまうようなサイトは、売れにくくなっています。

 独自ドメインでないサイトに関しては、レンタル権の移動など、権利関係の問題で買い手がつきにくい場合があります。

 売り上げが立ってないサイトは、会員数やページビューが優れていたり、独自性のあるサイト以外の場合は、どうしても売れにくくなります。

 SEOに依存しているサイトは、現在Yahooで1位であることで売り上げが立っていたのに、数日後に検索のアルゴリズムが変わり、1ページ目にも表示されなくなったとたんに売り上げが激減したということも実際に過去にありました。ですので、SEOに依存しているサイトは非常に不安定でリスクも大きいため、売れにくいのが現状です。

 引き継ぎに制限があるECサイトの場合、そのサイトオーナーだから提携していたという理由などで、引き継ぎの際にその提携企業は引き継ぎできないという場合があります。買い手側にとっては提携企業をまた新規で探さなくてはならないという時間と手間のリスクがあるため、買い手がつきにくいサイトのひとつになります。

 最後に、瑕疵や虚偽があるサイトですが、これは言うまでもなく買い手がつきません。誰も瑕疵や虚偽がるものなんて買いませんよね?正しい情報が明確にわかり、確実なものだけに買い手がつくのは当然のことだと思います。ですので、売り手側は、最初にリスクだと思われる情報をすべて話しておく必要がありますし、買い手側も疑問、不安に思ったことはどんどん質問するのが妥当かと思います。

 以上のように、売れにくいサイトに共通しているのは、それぞれに買い手側のリスクがあるということです。売り手側も買い手側も、売買の前に考えられるリスクを確認し、正しい情報を明確にして、どんなに不利な情報でも、お互い情報を明らかにして売買に臨んでいただきたいと思います。

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