経営を成功に導くIT Vol.30 不況で見直すITコスト ムダ取りの極意

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
景気の悪化に伴 い、あらゆるコストを見直す企業が増えています。ITも、例外ではありません。しかし、見えているIT費用を減らすだけでは失敗するかもしれません。IT コストの削減は、難しいのです…

ITコスト削減は容易ではない

 経済不況の中、 多くの企業が「守り」の対策を検討しています。その中でもITは、投資や運用に大きな金額がかかりやすく、コストの見直し対象になりやすい傾向がありま す。30-1
 
 見直しはもちろん、必要なことでしょう。ただし、IT コストを削るというのは、実際は簡単ではありません。なぜならITの場合、企業に影響を及ぼす箇所がひとまとまりになっていないことが多 いからです。

 たとえば、オフィスソフトを想像してみてください。これのライセンス費用がばかにならないからという理 由で削減するとします。確かに最近は、無料や低価格のオフィスソフトがありますから、うまく乗り換えればコストは激減します。しかし、もしそのオフィスソ フトが顧客とのやり取りの上で前提となっていたら、またはある部門が重要業務をそのマクロ機能に依存していたら、どうでしょうか。乗り換えや変さらによって 業務に余計な手間が発生し、かえってコスト増となる可能性があります。同様のことはセキュリティ対策コストについても言えるでしょう。

 

ムダ取りの極意とは

 コストの見直しを考えるとき、何もかもなくしてしまえれば 話は早いですが、そう単純にいくものではありません。何かを残して何かを省く、という方針になります。

 しかし、実際これはなかなか難し い選択です。担当レベルで決めようとすると確実に議論が発散します。そこで上層部の出番となるのですが、そもそもその案件に投資する際に目的意識を持って 判断を行っていないと、上層部であってもどうしたらよいかわからないはずです。

 本来は、投資する時点で主体的な投資判断をしていれば、 コストの見直しにはそれほど困りません。でもそうしていなかった企業は、今から後戻りはできません。どうすればよいでしょうか。30-2

 特効薬になるかどうかわかりませんが、ひとつ極意をお教 えするとすれば、それは「その対象はコアか、ノンコアか」を考えることです。

 「コア」とは、自社の 差別化要素になっていたり主要業務の根幹をなしていたりするもののことです。一方「ノンコア」とはその逆で、特に独自性を求めない、手法等は問わないとい うものを意味します。

 すなわち、対象が自社のコアにかかわるものならば積極的に維持、ノンコアであれば安く済ませることを優先する、と いう判断を行うというわけです。
 

ムダは本当にありませんか?

 具体的 には、ノンコアだと思うものを選別して、外部サービスを活用することや廉価なパッケージを購入することなどを考えていくことになります。

  例えば、自社でメールサーバーやウェブサーバーを管理している場合、本当にそれはコア業務なのか考えてみる価値があります。その運用コストを低減して別の 業務に振り向けることで、企業としての能力向上につなげられるかもしれません。うまく外部保守サービスを利用すれば、システム運用コストの3割程度 の削減が見込めるケースもあるようです。

 逆に、本当はコアなのに大してこだわっていないものがあるなら、それも見直し対象とな りえます。そういうものを外部サービスで利用しているとすれば、コアであるのにまったく差別化できていないことになるからです。

 という ことで、コストの効率化には「コアかノンコアか」という判断基準が使える、というお話をしました。ただし、「投資段階で目的意識を持って 検討しておくのが一番ラク」ということは、忘れないでください。

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