延べ500名のサロン開業&経営をサポート。女性一人でもサロンを成功させる秘訣

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

女性が1人で起業・開業しやすいビジネスとして人気のエステやリラクゼーション、アロマサロン。自宅の一室からスタートできることもあり、初期投資がかからないのが魅力の1つですが、実際はうまくいかないという方がとても多いのが事実です。

私自身も個人サロンを経営しているセラピストとして、女性向けにサロン経営の改善コンサルとして、これまでに延べ500名のサロン開業&経営をサポートさせていただきました。

実際、私のところに相談に来られる方で多いのは、2年くらい自宅でやってうまくいかないというケース。実は、こういう方であれば経営改善はしやすいです。なぜならすでに経営されているので、改善の方向性がすぐにつかめるからです。

今回は「女性一人でもサロンを成功させる方法」と題して、サロン経営の秘訣について簡単に解説させていただきます。

上手くいくサロンと失敗するサロンの違い

冒頭から直球ですが、上手くいくサロンには条件があります。

コストとコンセプト

自宅で開業される方が多いのがサロンビジネスの特長ですが、これは正解です。初期投資や固定費があまりかかりませんから。そして、コンセプトが明確なこと。もっと簡潔にいうと、提供するサービス、対象者が明確であることです。

自分とお客様がちゃんと見えているか

失敗するケースとしては、特に開業前の方に多いのですが、あれこれと期待値を上げ過ぎて、夢を見過ぎているようなタイプ。集客が上手くいかないと、当初考えていたコンセプトなどはお構いなしで、小手先の改善策ばかりを取り入れ、すぐ流行を追いかけようとします。流行りのメニューや効果があるという技術をすぐにメニューに取り入れてコンセプトがころころ変わってしまうと、支出は増えても、固定客は減っていきます。目新しいメニューに飛びついてしまう原因は、ターゲットとしている顧客が、あなたのサロンに対して求めているものが何かがわかっていないためです。痩身コースを導入する前に、本当にターゲットとしている顧客がダイエットを求めているかどうか、じっくりとリサーチする必要があります。こうしたことを疎かにしてしまうと、サロン経営に失敗します。

サロン経営でやってはいけない事と、かならずやっておきたい事

・後先を考えずに値引きをする
いざ開業して、最初は友達などがお祝いもかねて通ってくれますが、リピート客になることはほぼありません。

そうすると、2か月目あたりからも、お客様が急に減ったりします。そうすると、途端にパニックになって、無茶な値引きを行うケースがあります。これは失敗する第一歩です。

いったん下げた価格できてしまったお客様は、もうその価格以上では来客しません。無理な値引きを続けると経営的にも疲弊します。

価格を下げるくらいなら、「モニターとして意見を聞きたい。モデル事例としてWebなどに掲載したいので、協力して欲しい。そのかわり特別に安く施術するから」と安い理由を明確にしましょう。

・リピート顧客を増やす
とにかく客単価を意識することが成功するサロンの鉄則です。そして、既存客にいかにリピートしてもらうかというのが重要です。リピートしてもらうために、常にお客様の声に耳を傾けている、お客様と密にコミュニケーションをとっている、そういうサロンは強いですし、仮に顧客数が減少してもリカバリーしやすいのです。

なぜリカバリーしやすいのか。それは「困った時はお互い様」ということです。お店が苦しい時は、はっきりと「苦しいから助けて」といえるようにすべきです。

ただし、悲壮感が出ては絶対にダメです。生活に困っているような方に施術してもらってリラックスできるわけがありません。

「今月はお客様がちょっと少ないから、スケジュールに余裕があります。疲れた体を癒しにきませんか?」ぐらいのニュアンスで、お客様に助けてもらうような関係構築がベストです。

もっといえば、お客様にサポーターになってもらう事です。常連とも言いますね。常連扱いされて嫌に感じる方は少ないでしょう。困っていると助けたくなるのが人間の心理です。

経営状況を隠さず、困った時にはそういえる関係のお客様をたくさん作っておけば、売上をリカバリーしやすくなるという訳です。


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個人経営サロンの商圏、来客数、客単価の考え方

個人経営のサロンでは、商圏範囲や来客数はおのずと決まります。例えば、オイルケアを用いた場合、個人経営のサロンでは1日で2~3名のお客様が限界です。なぜなら、タオルを大量に使うので、その洗濯が間に合わないからです。洗濯を業者に依頼する手もありますが、個人経営の場合はそうしたコストは極力抑えたいところです。

そうなると、1か月間で対応できるお客様の数も決まります。25日営業したとして、50~60名くらいが目途となります。そうなると、客単価は1万円で売上は月50~60万円。このくらいの月商が1つの目安になります。

1日2~3人だけを施術するなら、一回の滞在で2時間とか3時間とか、とにかく丁寧に接客して、たっぷり満足して帰ってもらうようにしましょう。そうすれば高確率でリピート客になります。

1回3時間というのは結構長い時間で、特別な時間・体験となりますから、時間をかけてでも通ってくれます。特にサロン慣れしているお客様は、少しでも良い店を探して通ってくるタイプが多いです。そのため、実は商圏はかなり広く設定できます。電車で30分くらいかかるお店でも通ってくれるケースが多いです。私のお店は川越にありますが、池袋周辺都内や横浜、千葉までを商圏として考えています。

そして、商圏が広い場合、集客方法もリアルにチラシをまく、タウン誌に広告を出すといったことより、ネット中心に効率よく行えます。広い商圏を想定した場合、ネットで集まったユーザーにファンになってもらうのが肝要です。

また、整体のような業態だと、1日で5~6人のお客様を対応できます。そうなると、月に100~120名くらいの来客数が設定できます。この場合、客単価は5000円前後にすると、月商で50~60万円くらいになります。客単価は、場合によってはもっと安くして、回転率を上げるのでも良いかもしれません。ただし、施術時間は1時間以内でしょう。こう考えると、商圏は狭くなります。1時間の整体をうけに、わざわざ遠くまで通うことはしないからです。ちょっと体が疲れた、体が痛いので何とかしてほしいというような差し迫ったニーズに対応することが重要です。

サロン経営の数字、差別化、運転資金、見込み客

さて、サロン経営の目安となる数字がつかめていただけたかと思います。月商50~60万円あれば、半分の20~30万円くらいがの手取りとして残ります。これだけあれば生活費としては十分でしょう。

これからサロンを開業しようと考えている方でしたら、新規顧客・見込み客は100名ほどは必要と考えてください。

あるいは、Facebookのファン数やメルマガ読者などが500~1000名くらいだと合格です。ここまでのリストを作るには3~4か月はかかるでしょう。開業前から「開業までの過程」などを公開して、ファン作りを進めましょう。

ちなみに、開業時にあえて知人・友人などを誘わないで、新規客だけで勝負するほうが後々うまくいきます。最初から知り合いを頼ってしまうと、後で苦労します。新規のお客様を開業前から捕まえるという意識が大事です。

開業後の集客方法ですが、やはりアナログな手法が多いです。しかし、広告費用というのは大きな負担で、個人経営のサロンにとっては重い金額です。

ちなみに地域のフリーペーパー、タウン誌などの広告枠も渋谷などの繁華街などが対象のフリーペーパーは高額です。渋谷や新宿などの超激戦区に個人サロンとして出ていくのは、非常に難しいので、やはり郊外地域で自宅スタートというのが無難です。

また、差別化というのも、重要なポイントです。例えば、こんなコンセプトで成功しているサロンがあります。

  • 不妊で悩んでいる方に特化
  • 更年期障害で悩んでいる方に特化
  • 妊活中の方
  • 妊娠中の方
  • 子供が小さくて忙しいママに特化

アイデア1つでいろいろな切り口が考えられます。

運転資金ですが、最低3か月分の運転資金は手元に欲しいです。自宅で開業する場合なら最低40万円程度。店舗ならその倍の80万円は用意しましょう。余裕がないと、それがお客様にも伝わり、せっかくのお客様が離れてしまうことにもなりかねません。

最後に

サロン経営を改善するにあたり、まずはなぜそのサロンをやっているのか、目標や目的を明確にすることが大事です。仕事と生活のバランスが重要です。子育てで忙しいけど、少しは家計のため稼ぎたいという方と、がっつり生活費を稼ぐためフル稼働でやりたいという方では、サロンのあり方は全然違います。

私がコンサルとしてサポートさせていただく場合、だいたい3か月で結果が出ます。もしこのコラムを読まれて、サロン経営に困っている方がいれば、ぜひご相談ください。ドリームゲートのオンライン相談は無料となっています。もちろん、面談も大歓迎です。


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