女性の起業・独立 Vol.16 ロフト、東急ハンズでヒット商品を生み出すヒケツ

女性の起業・独立
コスメ・雑貨の商品開発だけでなくロフトや東急ハンズ、大手ドラックチェーン、コスメチェーンや通販で数多くのヒット商品を生み出すノーブル株式会社。代表取締役 斉藤 奈津美さんにノーブルならではの"成功のヒケツ"を取材しました。

社長にインタビュー

株式会社ノーブル

代表取締役社長 斉藤 奈津美

HP : http://www.noble-inc.com/


<川崎>思わず手に取ってしまうような商品を生み出す、商品企画に携わっている社員の方はどのような方なのでしょうか?

<斉藤>商品企画の人材を採用するのは、実はとても難しいです。最初は社長の私1人で企画開発をしていました。

 

<川崎>経験者の方ばかりを採用しているのですか?

<斉藤>経 験者と未経験者、両方ですね。経験があればいい、というわけでもないのです。アイディア商品ですから斬新なものを求められるわけです。ですから、情熱を持 ちながらも一方で第三者のクールな視点で自分の考えたモノを見れるか。さらに世の中の大きなトレンドを体感する能力に長けているかが重要となります。


 

<川崎>従業員(バイト含む)構成を教えてください。

<斉藤>男性4名、女性9名です。

 

<川崎>男性もいらっしゃるんですね!

<斉藤>女性ターゲットの商品ですが、社内にいろいろな意見がでるのでとてもよいですね。男性は客観的に判断してくれるのでとても参考になります。

  マーケティング会社に頼むのも大切かもしれませんが、社内でディスカッションしあった結果、商品化されていくというのがうちの強みでもあります。最近は意 見が飛び交うようになったので売り上げが伸びない商品がなくなってきました。注意しているのは、誰でも何でも言えるような雰囲気作りの部分ですね。

 なんてことない言葉一つが実は大切なことだったりします。例えば、アルバイトの子が発した言葉で商品のパッケージが変わったこともありました。


<川崎>社内の体制についてはいかがですか?

<斉藤>会社によっては企画・パッケージ・生産管理・ネーミング…それぞれの業務として分担化されているところも多いですが、ノーブルでは一連の業務をすべて1人で行っています。

  例えばこの商品、キャッチコピーが"足クサなんてありえない"と言うのです。若い女性が担当している、ヒット商品です。私の世代だとこのネーミングは思い つかないですね。商品は個々の世界観があるので彼女しかできないモノがあったりします。それは、納品まで担当するべきなんです。そうでないと商品にとがり が出るのですよね。

 

<川崎>商品に愛がこもってますね。

<斉藤>そうですね。商品は自分の子供のようなものですから。


<川崎>社員教育はどのようにされているのですか?

<斉藤>セミナーに参加してもらったり、OJTなどで社員教育を行っています。中途採用がほとんどで、社会人経験や業界経験のある人ばかりなので多少プラスして教育する、という程度です。

  それよりも、半年に一回、1対1で話すレビュー(振り返り)の機会を設けています。少しずつ互いの考えがずれていくこともありますので、じっくり話をして 軌道修正しています。また、長期の目標のすり合わせなどもそこでしますね。社員も、話すことでスッキリするようですし、意向を聞く事もできるから貴重な機 会だと思っています。このレビューをやるようになってから社員の気持ちが同じ方向を向くようになりました。


<川崎>ヒット商品を生み出すコツとは?

<斉藤>多くの女性の夢・願望を叶えるモノを作ることがヒットにつながっていると思うので、消費者の立場で常に考えながら商品企画をしています。基本的なことですが、やっぱりそこが大切ですね。

 

<川崎>顧客の立場に立つって、当たり前そうで実は難しいですよね。

<斉藤>そうですね。ですから、ヒットすると本当に嬉しいです。


<川崎>ところで、ノーブルさんは商品開発をされているのに残業が少ないとうかがいましたが・・・。

<斉藤>以前は残業がかなり発生し、自分自身がそれで身体をこわしてしまいました。会社を長く継続していきたいので、社員にも短期で燃え尽きて欲しくないと考えるようになったんです。

 

<川崎>残業時間を減らすために、何か特別なことをされたのすか?

<斉藤>いえ。特に何かを大々的に変えた という訳ではないのですが、日々私が社員に業務の効率化を訴えかけるようにしました。
毎日残業があれば、どうしても日中、夜の分の体力を残しておくために気を抜く時間が生まれますよね。

 就業時間中に集中して仕事をし、残業しないで帰る。ただそれだけのことなのですが、商品がヒットして通常より忙しくなっても、スムーズに仕事がまわるようになりました。今では繁忙期であっても、遅くとも20時ぐらいには皆帰っています。